「朝だけ鼻水が止まらない…」
「起きた瞬間だけ透明な鼻水がツーっと出る…」
こうしたご相談は当薬局でも非常に多く、
実は “胃腸の不調” が隠れていることが少なくありません。
鼻水というと「アレルギー」や「冷え」が原因と思われがちですが、
東洋医学でも現代医学でも
“胃腸” と “鼻・自律神経” は深く連動している 部位です。
今回は、当薬局でよく見られる
「胃腸の弱り → 朝だけ鼻水」
というメカニズムを、分かりやすくまとめてご紹介します。
■ なぜ胃腸が弱ると“朝だけ鼻水”が出るのか?
① 腸‐肺軸(gut–lung axis)
腸と肺(鼻を含む呼吸器)は、免疫を通じて密接につながっています。
腸内環境が乱れる
↓
アレルギー反応が起こりやすくなる
↓
鼻粘膜が過敏になり、朝の気温差や自律神経の変化で
水様性の鼻水が出やすくなる
研究でも、腸内細菌の乱れがアレルギー性鼻炎の悪化に関与することが多数報告されています。
② 内臓‐体性反射(Viscero-somatic reflex)
胃腸に負担がかかると、その情報は迷走神経を介して
鼻・喉・上気道の粘膜へ反射的に影響 を与えます。
・胃の停滞(食べすぎ) → 鼻づまり
・逆流性食道炎(GERD) → 朝の鼻水・後鼻漏
・腸の炎症 → 鼻粘膜の過敏反応
胃腸を整えるだけで、鼻水が劇的に減る方が多いのはこの反射が理由です。
③ 自律神経の乱れ
胃腸は迷走神経(副交感神経)の支配を強く受けています。
胃腸が弱る
↓
迷走神経が不安定になる
↓
朝の交感神経への切り替えが過剰に
↓
鼻粘膜の血管が一気に収縮し、水分が押し出される(朝の鼻水)
朝だけ透明の鼻水がツーっと出るタイプに非常に多いです。
④ “夜に溜まった水” が朝に動き出す(東洋医学的視点)
東洋医学では、胃腸(脾)が弱ると、
余分な水分(湿・痰)が体に停滞すると考えます。
夜の間に溜まった湿が
朝、陽気の立ち上がりとともに上半身へ移動
↓
鼻にあふれて透明の鼻水として出る
「朝だけ鼻水」は東洋医学で典型的な 脾虚+水滞 のサインです。
■ タイプ別 “胃腸が原因の朝鼻水パターン”
● 胃の弱り・冷え
→ 朝の透明鼻水
→ むくみやすく、食欲低下
(脾虚タイプ)
● 食べすぎ・飲みすぎ
→ 朝の鼻水+鼻づまり
→ 前日の食事内容で症状が変わりやすい
(湿+胃停タイプ)
● 胃酸逆流(GERD)
→ 朝の後鼻漏・のどの違和感
→ 起床時に鼻水がツーっと出る
(迷走神経反射)
● 腸の乱れ(便秘・軟便)
→ 鼻水+朝のだるさ
→ 雨の日に悪化しやすい
(腸–肺軸の乱れ)
当薬局ではこれらのパターンが特に多く見られます。
■ 漢方でよく使う処方
● 参苓白朮散タイプ
胃腸虚弱+水っぽい鼻水
(朝のだるさ・むくみがあるタイプ)
● 香砂六君子湯タイプ
胃腸の弱り+気滞
(食後のもたれ+鼻症状)
● 小青竜湯タイプ
水様鼻水+寒さに弱い
(朝の冷えで悪化する)
● 半夏厚朴湯タイプ
喉のつかえ・胸のつかえ+鼻症状
(気が上に詰まりやすいタイプ)
どのパターンも“鼻だけ”でなく、
胃腸の状態を丁寧に診ることが根本改善の鍵 です。
■ まとめ
胃腸が弱ると朝に鼻水が出る理由は…
✔ 腸–肺軸による免疫の連動
✔ 内臓体性反射で鼻粘膜が反応
✔ 自律神経の乱れで朝に鼻水が出やすい
✔ 東洋医学では脾虚・水滞として説明される
つまり、
朝だけ鼻水は“胃腸のサイン”であることが非常に多い のです。
鼻の薬だけで改善しない方ほど、
胃腸ケアが改善の大きなポイントになります。
夜久漢方薬局・夜久鍼灸院では東洋医学の視点からあなたに合った漢方薬、鍼灸治療を提案し身体の状態を調えお悩みの不調を改善へ導きます。朝だけ鼻水でお困りの方は、漢方専門の夜久漢方薬局へご相談ください。食養生も併せてご提案しています。
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夜久漢方薬局・夜久鍼灸院 院長 夜久公也