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更年期以降の胃腸トラブルでお困りの方へ~原因別に考える「養生」と「食養生」~

「昔より胃が重たい」「少し食べただけでお腹が張る」
「下痢と便秘を繰り返す」「検査では異常なしと言われた」

——更年期以降、このような胃腸の不調を訴える方はとても多くいらっしゃいます。
実はこれ、年齢のせいだけではなく、体の内側のバランス変化が深く関係しています。

漢方では、症状の背景をいくつかのタイプに分けて考えます。
ここでは代表的な原因別に、「日常でできる養生」と「食養生」をご紹介します。


なぜ更年期に胃腸トラブルが増えるの?

一般的な見解
更年期以降は女性ホルモンの変動により、自律神経が乱れやすくなります。
その影響で、胃腸の動き・消化吸収・腸内環境が不安定になりがちです。

漢方的な考え方
漢方では、

  • 胃腸=「脾・胃」
  • 自律神経・情緒=「肝」
  • 加齢による衰え=「腎」

これらのバランスが崩れることで、胃腸症状が表れやすくなると考えます。


原因① 胃腸のエネルギー不足(脾虚タイプ)

特徴

  • 食後に胃が重たい
  • 少量で満腹になる
  • 疲れやすい、だるい
  • 下痢や軟便になりやすい

養生のポイント

  • 冷たい飲食を控える
  • よく噛んで、腹八分目を意識
  • 食事時間をできるだけ一定に
  • 無理に動きすぎない

食養生

  • 白米・お粥
  • かぼちゃ、にんじん
  • 山芋、じゃがいも
  • 鶏肉、白身魚

👉 「温かく・消化のよいもの」が基本


原因② ストレス・緊張による胃腸不調(肝気鬱結タイプ)

特徴

  • 胃の張り、ゲップが多い
  • 緊張するとお腹が痛くなる
  • 下痢と便秘を繰り返す
  • イライラ、不安感を伴う

養生のポイント

  • 頑張りすぎない予定管理
  • 深呼吸や軽い散歩を習慣に
  • 寝る前のスマホは控えめに

食養生

  • 柑橘類(少量)
  • しそ、みょうが
  • 春菊、セロリ
  • 香りのあるお茶(ジャスミン茶など)

👉 「気を巡らせる」ことが大切


原因③ 冷えと水分代謝の低下(冷え・水滞タイプ)

特徴

  • お腹が冷たい
  • 胃がチャポチャポする
  • 朝に不調が強い
  • むくみやすい

養生のポイント

  • 腹巻きや温かい服装
  • シャワーだけで済ませない
  • 冷房の風を直接当てない

食養生

  • 生姜、ねぎ
  • シナモン(少量)
  • 小豆
  • 温かいスープや味噌汁

👉 「温めて巡らす」ことがカギ


原因④ 潤い不足による胃腸の不快感(陰虚タイプ)

特徴

  • 胃のムカムカ
  • 口や喉が乾きやすい
  • 便が硬い
  • のぼせ・ほてりを伴うことも

養生のポイント

  • 夜更かしを避ける
  • 刺激物・アルコールを控える
  • 入浴でリラックス

食養生

  • 白きくらげ
  • 豆腐、豆乳
  • 梨(体調に合わせて)
  • ごま

👉 「潤しながら整える」ことが重要


まとめ

更年期以降の胃腸トラブルは、
単なる胃薬では改善しにくいケースが少なくありません。

✔ 体質
✔ 生活リズム
✔ 食事内容
✔ 心身の負担

これらを総合的に見直すことで、
「年だから仕方ない」と思っていた不調が、
少しずつ楽になっていくことも多いです。

「自分はどのタイプだろう?」
そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
体質に合った養生と食事の工夫で、胃腸はまだまだ整います。

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夜久漢方薬局・夜久鍼灸院 院長 夜久公也

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