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繰り返す膀胱炎と漢方薬 〜体質から見直す東洋医学のアプローチ〜

「また膀胱炎になってしまった…」
排尿時の痛みや残尿感、頻尿などを繰り返すと、心身ともに負担が大きくなります。抗菌薬で一時的に改善しても、しばらくすると再発する――そんなお悩みでご相談に来られる方も少なくありません。

実は、繰り返す膀胱炎には 体質や生活習慣の影響 が深く関わっており、漢方薬による体質改善が役立つことがあります。


■ 漢方から見た「膀胱炎を繰り返す体質」

東洋医学では、膀胱炎の再発は単に細菌感染だけでなく、全身の「気・血・水(き・けつ・すい)」の乱れや、臓腑の働きの偏りと考えます。特に以下のタイプに分けてとらえます。

1. 気虚タイプ(抵抗力の不足)

  • 疲れやすい、風邪をひきやすい
  • 下腹部が冷えやすい
  • 膀胱の防御力が弱く、菌が入り込みやすい

→ 用いる漢方薬例:補中益気湯(ほちゅうえっきとう)十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)

2. 湿熱タイプ(膀胱内の炎症・熱がこもる)

  • 排尿時の痛みが強い
  • 尿が濁る、においが強い
  • 口が渇き、甘いものや脂っこいものを好む

→ 用いる漢方薬例:五淋散(ごりんさん)竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)

3. 陰虚タイプ(体の潤い不足)

  • 少量の尿が何度も出る
  • 尿が黄色く熱感を伴う
  • のぼせやほてり、寝汗がある

→ 用いる漢方薬例:知柏地黄丸(ちばくじおうがん)清心蓮子飲(せいしんれんしいん)


■ 生活養生のポイント

漢方薬とあわせて、生活習慣の見直しも大切です。

  • 冷えを防ぐ(下半身を冷やさない、冷たい飲食を控える)
  • 水分はこまめに摂り、尿をしっかり出す
  • 甘いもの・脂っこいもの・アルコールを控える
  • 睡眠・休養をしっかりとる

■ まとめ

繰り返す膀胱炎は、単なる「細菌感染」ではなく、 体質の弱さやバランスの乱れが背景にある ことが多いです。
漢方薬では、その方の体質に合わせて処方を選び、膀胱炎を繰り返さない体づくりを目指します。

「なぜ何度も膀胱炎になるのだろう…」とお悩みの方は、一度ご相談ください。体質を整えることで、つらい再発を防ぐ手助けができるかもしれません。

夜久漢方薬局・夜久鍼灸院では東洋医学の視点からあなたに合った漢方薬、鍼灸治療を提案し身体の状態を調えお悩みの不調を改善へ導きます。繰り返す膀胱炎でお困りの方は、漢方専門の夜久漢方薬局へご相談ください。食養生も併せてご提案しています。

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夜久漢方薬局・夜久鍼灸院 院長 夜久公也

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