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膝痛と漢方薬 〜つらい膝の悩みに東洋医学の視点を〜

年齢を重ねるにつれて増えてくる「膝の痛み」。
階段の上り下りや立ち上がり動作でズキンとしたり、朝はこわばって動きづらかったり――
こうした症状にお悩みの方が、漢方相談にも多くいらっしゃいます。

実は、膝の痛みには西洋医学的なアプローチだけでなく、東洋医学(漢方)の視点からのケアも効果的なことがあるのです。


■ 漢方では「膝痛」をどうとらえる?

東洋医学では、膝の痛みを単なる「関節の問題」とは見ず、全身の「気・血・水(き・けつ・すい)」のバランスの乱れとしてとらえます。特に以下のようなタイプに分けて考えることが多いです:

① 腎虚タイプ(じんきょ)

→ 年齢や過労による「腎」の弱り。骨や関節を支える力が衰え、慢性的な痛みやこわばりが出やすい。
使用処方例:八味地黄丸(はちみじおうがん)、牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)など

② 気血両虚タイプ(きけつりょうきょ)

→ 気血が不足し、筋肉や関節への栄養が届かない状態。疲れやすく、動作の初めに痛みが出やすい。
使用処方例:独活寄生丸(どっかつきせいがん)、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)など

③ 痰湿阻滞タイプ(たんしつそたい)

→ 体内に余分な水分や老廃物が滞って、膝にむくみや重だるさ、違和感をもたらす。
使用処方例:防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)、越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)など

④ 瘀血タイプ(おけつ)

→ 血の流れが悪くなり、痛みが鋭く、夜間や安静時にも痛むことが多い。
使用処方例:桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、疎経活血湯(そけいかっけつとう)など


■ 生活習慣の見直しも大切に

漢方薬での体質改善に加え、適度な運動(筋トレ・ストレッチ)や食事の見直し、体重管理も膝への負担軽減につながります。
また、冷えや湿気も膝痛を悪化させる要因のため、温める習慣乾燥を防ぐ環境作りも意識すると良いでしょう。


■ まとめ 〜膝の痛みは「年のせい」とあきらめない〜

「もう年だから仕方ない」と思われがちな膝痛ですが、体質に合った漢方薬を用いることで、日常生活の質を大きく向上させることが可能です。

気になる症状があれば、ぜひ一度漢方薬局にご相談ください。
一人ひとりの体質や生活に合わせたオーダーメイドのご提案をいたします。


■ おわりに(相談のご案内)

夜久漢方薬局・夜久鍼灸院では東洋医学の視点からあなたに合った漢方薬、鍼灸治療を提案し身体の状態を調えお悩みの不調を改善へ導きます。膝痛の症状でお困りの方は、漢方専門の夜久漢方薬局へご相談ください。食養生も併せてご提案しています。

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夜久漢方薬局・夜久鍼灸院 院長 夜久公也

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