「なかなか寝つけない…」
「やっと眠れても、夜中に目が覚めてしまう…」
「眠れないと動悸がして、首から上に汗をかく…」
不眠が長く続くと、「今日も眠れないのではないか」という不安そのものが、さらに睡眠を妨げてしまうことがあります。
今回は、寝つきの悪さや中途覚醒、動悸などでお困りになり、医療機関から睡眠薬などを処方されていた方の症例をご紹介します。
漢方を服用しながら睡眠状態を整えていった結果、中途覚醒や動悸が減少し、最終的には睡眠薬を服用しなくても眠れる日が増えていきました。
※個人が特定されないよう、一部内容を変更しております。
※漢方薬は、同じ不眠症でも体質や症状によって選び方が異なるため、処方名は記載しておりません。
ご来局時のご様子
ご相談時に特にお困りだったのが、
・布団に入ってもなかなか寝つけない
・夜中に何度も目が覚める
・眠れない時には動悸がする
・眠れない時に首から上に汗をかく
・「また眠れないのでは」と不安になる
といった症状でした。
医療機関からは不眠症に対して、眠前にクービビック錠(一般名:ダリドレキサント塩酸塩)が処方されていました。
また、夕食後にはエチゾラムを服用されていました。
さらに漢方薬の加味帰脾湯も処方されていましたが、ご本人としては睡眠状態に大きな変化を感じられず、
「できれば薬を少しずつ減らして、最終的には薬に頼らず眠れるようになりたい」
という思いでご相談いただきました。
漢方では「眠れない」以外の症状も大切にします
不眠症というと、
「眠れるか、眠れないか」
だけに目が向きやすいのですが、漢方相談では睡眠以外の症状も詳しく確認します。
今回特に注目したのが、
「眠れない時に動悸がする」
「首から上に汗をかく」
という症状でした。
寝ようとしているにもかかわらず、体は十分にリラックスできず、むしろ興奮したような状態になっていました。
さらに、
「今日も眠れなかったらどうしよう」
と考えることで不安が強くなり、さらに寝つきにくくなるという悪循環もみられました。
そこで今回は、単に眠気を起こすことを目的とするのではなく、
夜になっても抜けきらない心身の緊張を和らげ、自然に休める状態へ整えていくこと
を目標に漢方を考えました。
最初に行ったこと
まず、心身の緊張や興奮を鎮めながら、動悸や不安感を整えることを目的とした漢方を服用していただきました。
この段階では、処方されている睡眠薬などを自己判断で中止することはせず、睡眠状態を確認しながら漢方を続けていただきました。
すると徐々に変化がみられるようになりました。
中途覚醒と動悸が減ってきました
漢方を継続していただくと、
夜中に目が覚める回数が減り、眠れない時に起こっていた動悸も少なくなってきました。
以前は途中で目が覚めると、
「また眠れないかもしれない」
という不安から目が冴えてしまうことがありました。
しかし、中途覚醒や動悸が減ったことで、以前より夜を落ち着いて過ごせるようになってきました。
一方で、寝つきにくさについてはまだ残っていました。
そこで、現在の睡眠状態を確認したうえで、漢方の内容を調整することにしました。
さらに漢方を調整
次の段階では、それまでの漢方に加えて、
気持ちの緊張を和らげ、胃腸を含めて心身の状態を整えながら、自然な睡眠につなげることを目的とした漢方
を組み合わせました。
その後、寝つきについても徐々に変化がみられるようになりました。
「布団に入っても眠れない」
という日が少なくなり、自然に眠りにつける日が増えてきました。
また、夜中に目が覚めても再び眠れることが増え、睡眠全体が安定してきました。
睡眠薬を減らしても眠れるように
睡眠状態が安定してきたことを確認しながら、医療機関とも相談し、これまで服用していた薬についても徐々に見直していきました。
そして最終的には、
睡眠薬を服用しない日でも自然に眠れるようになり、薬を飲まずに朝まで眠れる日が増えてきました。
もちろん、漢方を服用すれば誰でも睡眠薬をやめられるということではありません。
今回の患者さんでは、
中途覚醒や動悸が減る
↓
眠れないことへの不安が軽くなる
↓
寝つきも改善してくる
↓
睡眠全体が安定してくる
という経過をたどり、その結果として処方薬についても医師と相談しながら見直すことができました。
不眠症は「眠れない」だけを見ないことも大切です
同じ不眠症でも、その状態は人によって異なります。
例えば、
・布団に入ってもなかなか眠れない
・夜中に何度も目が覚める
・明け方に目が覚める
・夢が多く、眠った感じがしない
・眠ろうとすると動悸がする
・夜になると不安感が強くなる
・ほてりや発汗を伴う
など、さまざまなタイプがあります。
そのため、
「不眠症だから、この漢方」
と一つの漢方を選ぶのではなく、
「なぜ眠れないのか」
を考えることが大切です。
今回の患者さんでは、単純な体力不足だけではなく、夜になっても心身の緊張や興奮が抜けにくく、動悸や発汗を伴っていたことが、漢方を考えるうえで大切な手がかりになりました。
睡眠薬の減薬について
「できれば睡眠薬を減らしたい」
というご相談をいただくことがあります。
ただし、現在服用している睡眠薬や抗不安薬を、自己判断で急に中止することはおすすめできません。
特に長期間服用しているお薬については、急に中止することで不眠や不安などが強くなる場合があります。
そのため夜久漢方薬局では、
まず睡眠状態そのものを整えていき、その変化を確認しながら、処方薬の減量や中止については処方医と相談していただく
ことを基本としています。
漢方の目的は、「無理に睡眠薬をやめること」ではありません。
まずは、
自然に眠れる日を少しずつ増やしていくこと
を大切にしています。
こんなお悩みはありませんか?
☑ 布団に入ってもなかなか寝つけない
☑ 夜中に何度も目が覚める
☑ 眠れないと動悸や発汗が起こる
☑ 「今日も眠れないのでは」と不安になる
☑ 睡眠薬を飲んでいても睡眠が安定しない
☑ 将来的には薬を減らしていきたいと考えている
☑ 体質から睡眠を整えていきたい
そのような方は、睡眠だけではなく、体質を見直してみるのも一つの方法です。
夜久漢方薬局では、不眠の背景にある
・ストレスや緊張
・不安感
・動悸
・発汗やほてり
・疲労
・胃腸の状態
・現在服用しているお薬
などを詳しくお聞きしながら、
お一人おひとりの体質に合わせた漢方薬や養生法をご提案しております。
不眠や中途覚醒、夜間の動悸などでお困りの方は、お気軽にご相談ください。
夜久漢方では、お一人おひとりの体質や生活習慣を丁寧に伺い、その方に合った方法を一緒に考えていきます。
夜久漢方薬局は完全予約制となっております。ご来局の際はご予約をお願いいたします。
予約電話番号:079-677-0056 予約可能時間:9時~19時(日曜・祝祭日は休業)
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夜久漢方薬局・夜久鍼灸院 院長 夜久公也
