夜久漢方薬局

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かゆみでお困りの方へ~原因別に考える「養生」と「食養生」~

「夜になるとかゆくなる」
「乾燥して粉をふく」
「掻き壊してしまい、治らない」

かゆみは、見た目以上につらい症状です。
眠れない、集中できない、気分まで落ち込む…。

実は、かゆみは単なる皮膚の問題だけではなく、
体の内側のバランスの乱れが関係していることが多いのです。

今日は、東洋医学的に原因別に整理しながら、
「養生」と「食養生」をまとめてみます。


① 乾燥タイプ(血虚・陰虚タイプ)

特徴

・肌が乾燥して粉をふく
・冬に悪化しやすい
・夜にかゆみが強い
・高齢の方に多い

東洋医学的な考え方

血や潤い(陰)が不足すると、皮膚に栄養が届かず乾燥し、かゆみが出やすくなります。
「血虚生風(けっきょしょうふう)」といい、乾燥によって“内風”が生じると考えます。

養生

・入浴はぬるめ(38~40℃)
・洗いすぎない
・入浴後5分以内に保湿
・夜更かしを控える

食養生

おすすめ食材
黒ごま、くるみ、山芋、ほうれん草、レバー、なつめ、クコの実

控えたいもの
刺激物、アルコール、過度なコーヒー

よく用いられる漢方

当帰飲子、四物湯、知柏地黄丸 など


② 赤み・炎症タイプ(湿熱タイプ)

特徴

・赤くジュクジュクする
・汗をかくとかゆい
・掻くと悪化する
・脂っぽい体質

東洋医学的な考え方

体に「湿」と「熱」がこもることで炎症を起こします。
食生活の乱れやストレス、甘い物の摂りすぎが背景にあることも。

養生

・汗をかいたら早めに着替える
・辛い物、揚げ物を控える
・睡眠をしっかり取る

食養生

おすすめ食材
はとむぎ、きゅうり、冬瓜、緑豆、豆腐、セロリ

控えたいもの
揚げ物、チョコレート、アルコール、甘い物

よく用いられる漢方

消風散、黄連解毒湯、竜胆瀉肝湯 など


③ ストレスタイプ(気滞・肝鬱タイプ)

特徴

・ストレスで悪化
・夜になるとかゆい
・掻き壊しやすい
・イライラしやすい

東洋医学的な考え方

「肝」は自律神経と深く関わります。
ストレスで気の巡りが滞ると、熱がこもり、かゆみとして現れます。

養生

・深呼吸、軽い運動
・ぬるめの入浴
・スマホの見すぎを控える

食養生

おすすめ食材
しそ、みょうが、柑橘類、春菊

控えたいもの
アルコール、夜更かし

よく用いられる漢方

加味逍遙散、抑肝散 など


④ 冷えタイプ(寒湿タイプ)

特徴

・冷えるとかゆい
・むくみやすい
・下痢しやすい
・色白で冷え性

東洋医学的な考え方

体が冷え、巡りが悪くなることで皮膚の栄養が滞ります。

養生

・下半身を温める
・冷たい飲み物を控える
・腹巻きの活用

食養生

おすすめ食材
生姜、ねぎ、シナモン、羊肉、味噌汁

控えたいもの
アイス、冷たい飲み物、生野菜の摂りすぎ

よく用いられる漢方

当帰四逆加呉茱萸生姜湯、真武湯 など


まとめ

かゆみは「皮膚のトラブル」ではなく、
体質のサインであることが多いのです。

・乾燥なのか
・熱がこもっているのか
・ストレスか
・冷えか

原因が違えば、対策もまったく変わります。

掻いて抑えるだけではなく、
体の内側から整えていくことが大切です。

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夜久漢方薬局・夜久鍼灸院 院長 夜久公也

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