夜久漢方薬局

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めまい、頭痛と漢方薬について

急に気温が下がり気候が安定せずめまいを訴えられる方が多いですね。

「地震かな?自分だけ揺れている」「ふわっと意識が遠のくような感じがする」「目が回って動けない」など、めまいの経験がある方は多いのではないでしょうか。

西洋医学的な治療を行っても良くならない、または一時的に良くはなるが何度も繰り返してしまうということが多いようです。また、めまいが起きるけれども原因がわからないという方も来局されます。

通常めまいは耳や脳の疾患に付随して起こりますが、めまいを持つ方の四分の一ほどは病院にて検査をしても原因がわからないと言われており、そのようなめまいに漢方薬が有効であることが多くあります。

ここからは、めまいの原因を漢方的にに見ていきましょう。

漢方では、めまいの原因は大きく分けて4つあります。

①余分な水が溜まって起きる(水毒):腎虚陽虚証、脾虚腎虚寒証

②ストレスが溜まって起きる(肝陽上亢):肝虚陰虚証

③疲れが溜まって起きる(気血両虚):脾虚腎虚証

④加齢に伴って起きる(腎虚):腎虚陰虚証

①余分な水が溜まっている(水毒)

漢方では水毒というように言います。水分代謝の低下、水の流れが悪く、偏在しているといことです。水の流れがわるくなると、水逆といって水が上部に停滞していきます。すると、天候の悪い日にめまい、頭痛起こります。よって、この証の方は利水剤を用いて水の流れを調えて改善へ導きます。

②ストレスが溜まって起きる(肝陽上亢)

漢方ではストレスが溜まっている状態を気滞といいます。また中医学では肝陽上亢といいます。これは日々の生活の中で言いたいことが言えなかったり、イライラ、怒ることが多いことなどが原因の一つになります。今の言葉でいうと交感神経優位で血圧が高く、目が充血、顔が赤くなったりしているようなイメージです。きちんとストレスを発散できる環境や何もしない時間を作ることが大事になります。よって、昇った気を下げる漢方薬を用い改善へ導きます。

③疲れが溜まって起きる(気血両虚)

漢方では気血両虚、脾虚腎虚証ともいいます。過労、睡眠不足、胃腸虚弱、太りにくい、他に病後、風邪の後などの方があてはまります。よって、脾と腎を補う漢方薬を用いて気血を作りやすい体質にすることで改善へ導きます。

④加齢に伴って起きる(腎虚)

年齢を重ねていくと漢方では、「腎が虚す」と考えています。「腎」とは生命の根源といわれ、この力が旺盛であればなんでも積極的にこなすことができます。しかし、ここの力が衰えてしまうと行動力が落ち腰が重くなったり、目、耳が衰えてきます。よって、腎が虚すと目や耳が衰えてしまいめまいが起こると考えます。この証の方の漢方薬は補腎剤を用い改善へ導きます。

最後に。

最近は、ドラッグストア、インターネットなどで気軽に漢方薬を購入できるため、自分に合わない漢方薬を服用し症状が悪化してからご相談にこられる方が多くいらっしゃいます。めまいに用いる漢方薬はたくさんありますので専門のクリニックや漢方薬局にご相談ください。

夜久漢方薬局・夜久鍼灸院では東洋医学の視点からあなたに合った漢方薬、鍼灸治療を提案し身体の状態を調えお悩みの不調を改善へ導きます。自律神経失調症、婦人病、慢性疼痛、痺れなどでお困りの方は、漢方専門の夜久漢方薬局へご相談ください。

夜久漢方薬局は完全予約制となっております。ご来局の際はご予約をお願い致します。

予約電話番号:079-677-0056 予約可能時間:9時~19時(日曜・祝祭日は休業)

夜久漢方薬局・夜久鍼灸院 院長 夜久公也

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