日常のなかで、こんなお悩みはありませんか?
- 些細なことで怒りっぽくなる
- 気持ちが落ち着かずソワソワする
- 家族や周りにきつく当たってしまう
- 眠りが浅く、翌日さらにイライラする
イライラは「性格」だけで片づけられるものではなく、
疲労・睡眠不足・ストレス・食生活の乱れなど、体の状態が影響して起こることがよくあります。
漢方(東洋医学)では、イライラを
「気(エネルギー)の巡り」「熱のこもり」「血(栄養)の不足」「冷えや滞り」
などのバランスの乱れとして捉え、原因別に整えていきます。
今回は、原因別に「養生」と「食養生」を整理します。
① イライラ・怒りっぽいタイプ(気滞タイプ)
特徴
- ストレスで悪化しやすい
- 胸やみぞおちがつかえる感じ
- ため息が増える
- お腹が張る/ガスがたまりやすい
東洋医学的な考え方(一般的な見解)
ストレスなどで**「気の巡り」が滞っている状態**。
巡りが悪いと、気持ちの切り替えが難しくなり、イライラとして表に出やすくなります。
養生
- 「頑張りすぎ」を減らす(予定を詰めすぎない)
- 軽い運動(散歩・ストレッチ)で巡りをつくる
- 深呼吸(息を長く吐く)を意識する
- 夜更かしを控える(睡眠が巡りを回復させます)
食養生
- 香りのある食材:しそ、三つ葉、柑橘(ゆず・みかん)
- 温かいお茶:ジャスミン茶、ほうじ茶、ハーブティー
- カフェイン・刺激物は控えめに(取りすぎると高ぶりやすい)
② 頭が熱い・カーッとなるタイプ(熱こもりタイプ)
特徴
- 顔がほてる/のぼせやすい
- 怒ると頭が熱くなる、言葉が強くなる
- 目が疲れやすい、充血しやすい
- 口が苦い、喉が渇くことがある
東洋医学的な考え方(一般的な見解)
ストレスや睡眠不足が続くと、体に**「熱」がこもりやすく**なります。
熱が上にのぼると、頭や気持ちが過敏になりイライラが強く出やすいです。
養生
- 夜更かしをやめる(睡眠は“熱を冷ます”基本)
- スマホ・PCの連続使用を減らす(目の疲れ=熱の助長)
- 入浴は“長湯しすぎない”(のぼせる人は短めで)
- アルコール、辛い物は控えめに
食養生
- 熱を冷ましやすい食材:きゅうり、トマト、豆腐、白菜
- お茶:緑茶(飲みすぎ注意)、麦茶、菊花茶
- 揚げ物・濃い味・甘い物の食べ過ぎに注意(こもりを助長しやすい)
③ 疲れるとイライラするタイプ(血虚タイプ)
特徴
- 疲れやすい/余裕がなくなるとイライラ
- 眠りが浅い、夢をよく見る
- 目の疲れ、乾燥感
- 顔色が青白い、めまい気味
東洋医学的な考え方(一般的な見解)
心身を支える**「血(栄養・うるおい)」が不足**している状態。
血が足りないと“気持ちの安定”も保ちにくく、刺激に敏感になりがちです。
養生
- 睡眠を最優先にする(短くても質を上げる)
- 無理なダイエットを避ける
- 湯船につかる(冷えや緊張をほどく)
- 「休む日」を予定として確保する
食養生
- 血を補いやすい:黒ごま、ほうれん草、小松菜、卵
- たんぱく質:鶏肉、魚、大豆製品
- 甘い物の“置き換え”に:なつめ、プルーン(食べ過ぎ注意)
④ 冷え・緊張で固くなるタイプ(冷え・滞りタイプ)
特徴
- 手足が冷たい
- 肩や首がガチガチ、噛みしめがある
- お腹が冷えやすい、下痢・便秘を繰り返す
- 朝がつらく、日中にイライラが出る
東洋医学的な考え方(一般的な見解)
冷えで巡りが落ちると、体が“こわばり”やすくなり、
気持ちも緊張しやすく、イライラが起こりやすいと考えます。
養生
- 冷たい飲み物を減らす(まず常温へ)
- 首・お腹・足首を温める(3点保温)
- 朝は日光を浴びて体内リズムを整える
- 寝る前の軽いストレッチで緊張を抜く
食養生
- 温める:生姜、ねぎ、シナモン(少量)
- 根菜:にんじん、れんこん、ごぼう
- 汁物:味噌汁、スープ(温かい食事で巡りを助ける)
最後に
イライラは、
「我慢するもの」でも
「気のせい」でもありません。
体からの
「少し休んで」
「整えて」
というサインかもしれません。
養生や食事を少しずつ見直すことで、
心も体も、ゆっくり落ち着いていく方は少なくありません。
「自分はどのタイプか分からない」
「生活を変えても改善しない」
「眠れない・動悸・不安が強い」
そのような場合は、体質を丁寧にみて整えていく方法もあります。
無理をせず、ぜひ一度ご相談ください。
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夜久漢方薬局・夜久鍼灸院 院長 夜久公也
