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冬に増える「食いしばり・歯ぎしり」── 東洋医学では〈腎〉と〈肝〉の関係が深く関わります ──

最近、
「朝起きると顎がだるい」
「歯医者さんに食いしばりを指摘された」
「寝ている間の歯ぎしりがひどいと言われた」

こうしたご相談が増えています。

実はこれ、冬という季節体の内側のバランスが大きく関係しています。


冬は「腎」が最も働く季節

東洋医学では、
冬=腎(じん)の季節 と考えます。

腎は
・生命エネルギーの貯蔵庫
・成長・老化・回復力を司る
・骨・歯・耳・脳とも深く関係

する重要な臓腑です。

冬はこの腎がフル稼働しますが、
✔ 冷え
✔ 忙しさ
✔ 睡眠不足
✔ 年末年始の疲労

が重なると、腎のエネルギーが消耗しやすくなります。


腎が弱ると「肝」が緊張しやすくなる

ここで重要なのが、腎と肝の関係です。

腎が弱る
 ↓
体を安定させる力が低下
 ↓
肝(=自律神経・筋肉の緊張)が過敏になる

肝は
・筋肉
・腱
・精神の安定
を司る臓腑。

肝が緊張すると、
✔ 無意識に力が入る
✔ 歯を食いしばる
✔ 顎・首・肩がこわばる

といった状態が起こりやすくなります。

つまり、
「腎の弱り → 肝の緊張 → 食いしばり・歯ぎしり」
という流れが、冬に起こりやすいのです。


食いしばりがある方に多いサイン

実際にご相談を受けていると、
食いしばりがある方には次のような特徴がよく見られます。

・寝ても疲れが取れない
・足腰が冷える、だるい
・耳鳴り、めまいが出やすい
・イライラしやすい、考え事が止まらない
・首や肩の力が抜けない

これらは、腎と肝のアンバランスを示すサインです。


今日からできる養生ポイント

① とにかく「冷やさない」

腎は冷えにとても弱い臓腑です。
・首
・お腹
・足首
・腰

このあたりを意識して温めてください。


② 夜は「ゆるめる時間」をつくる

寝る直前まで頭を使い続けると、
肝が興奮したままになり、
食いしばりが起こりやすくなります。

・スマホは早めに置く
・深呼吸をゆっくり
・お風呂はぬるめで長め

「力を抜く練習」が大切です。


③ 黒い食材+香りのある食材

腎を補う 黒い食材
・黒豆
・黒ごま
・きくらげ
・海藻類

肝をゆるめる 香りのある食材
・みかんの皮
・しそ
・柑橘
・春菊

冬はこの組み合わせがおすすめです。


食いしばりは「性格」ではありません

「私、力が入りやすい性格だから…」
と思われがちですが、
体の内側のバランスが崩れているサインとして
食いしばりが出ていることも非常に多いです。

冬は、
✔ 頑張りすぎず
✔ 無理に気合を入れず
✔ 体を守る季節

「ゆるめて、ためる」ことが養生になります。

気になる症状が続く場合は、
体質に合わせた漢方的な調整も大切です。
いつでもご相談くださいね。
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夜久漢方薬局・夜久鍼灸院 院長 夜久公也

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