最近、小児の中耳炎を何度も繰り返すという相談が増えています。
抗生剤を飲めば一旦よくなる。
でも、少し風邪をひくとまた中耳炎。
「体質でしょうか?」
そう聞かれることがとても多いです。
なぜ小児は中耳炎になりやすいのか
西洋医学では、
・風邪による炎症
・耳管(耳と鼻をつなぐ管)の未発達
・細菌感染
が主な原因とされています。
これは正しい考え方です。
ただ、漢方ではもう一歩踏み込みます。
〇 なぜ炎症が起こりやすい体なのか
〇 なぜ同じ子が繰り返すのか
ここをとても大切にします。
漢方から見た小児中耳炎の特徴
小児の中耳炎では、次のような背景がよく見られます。
① 水分代謝が未熟
子どもはもともと
・胃腸が弱い
・水分の処理能力が未完成
そのため、体の中に
余分な水(湿・痰) がたまりやすくなります。
この「湿」が
鼻 → 喉 → 耳へと影響し、
中耳炎を起こしやすくします。
・鼻水が長引く
・ いつも痰が絡む
・ 風邪の治りが遅い
こうした子は要注意です。
② 胃腸の弱さ
漢方では「脾(ひ)」と呼ばれる
消化吸収の働きがとても重要です。
・食が細い
・甘いものが多い
・下痢や軟便をしやすい
この状態が続くと、
免疫力が十分に働かず、
炎症が長引きやすくなります。
③ 体を守る力が弱い
子どもはまだ
外からの刺激に対する防御力 が完成していません。
そのため、
ちょっとした風邪や疲れでも
炎症が起こりやすくなります。
漢方薬の役割
漢方薬は
❌ 抗生剤の代わり
❌ すぐに炎症を止める薬
ではありません。
漢方が目指すのは、
・ 炎症を起こしにくい体づくり
・ 風邪をひいても悪化しにくい体
・ 繰り返さない体質
です。
小児中耳炎で考える漢方の方向性
※自己判断ではなく、必ず専門家にご相談ください。
・鼻水・痰が多い
→ 水の巡りを整える
・体力がなく、すぐ疲れる
→ 体の土台を補う
・炎症を起こしやすい
→ 余分な熱を冷ます
同じ中耳炎でも、
子ども一人ひとりで選ぶ方向は異なります。
ご家庭でできる養生
漢方薬とあわせて、
日常生活もとても重要です。
・ 冷たい飲み物を控える
・ 甘いお菓子を摂りすぎない
・ しっかり睡眠をとる
・ 鼻水を放置しない
特に、鼻の不調を軽く見ないこと。鼻と耳はつながっています。
繰り返す中耳炎は「体からのサイン」
「成長すれば治る」と言われる中耳炎。
確かに、それも一理あります。
ただ、
・何度も繰り返す
・抗生剤が効きにくくなってきた
・体調を崩しやすい
こうした場合は、体質を見直すタイミング かもしれません。
中耳炎は、耳だけの問題ではなく、体全体からのサイン。
漢方では、そのサインを大切に受け取ります。
お子さんの中耳炎でお悩みの方は、「体質」という視点も、ぜひ一度取り入れてみてください。
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夜久漢方薬局・夜久鍼灸院 院長 夜久公也
