「鼻づまりがずっと続いている」
「黄色い鼻水が出る」
「頭が重く、においも感じにくい」
このような症状が長く続く場合、
慢性副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症) の可能性があります。
慢性副鼻腔炎は、抗生物質や手術が必要になることもありますが、
体質や生活習慣によって 症状が長引きやすくなる こともあります。
東洋医学では、副鼻腔炎を
鼻だけの問題ではなく、体の巡りや体質の乱れ と考えます。
今回は、原因タイプ別に
🌿 養生
🍽 食養生
💊 よく用いる漢方薬
を整理してみます。
慢性副鼻腔炎の主なタイプ
① 炎症型(肺熱タイプ)
特徴
・黄色い鼻水
・粘りのある鼻汁
・鼻づまり
・顔や頭が重い
・においが分かりにくい
東洋医学的な考え方
体の中に 熱(炎症) がこもると
副鼻腔の粘膜が腫れ、膿のような鼻水がたまりやすくなると考えます。
脂っこい食事や睡眠不足で悪化しやすいタイプです。
🌿 養生
・夜更かしを避ける
・脂っこい食事を控える
・アルコールを減らす
・ストレスを溜めない
🍽 食養生
・大根
・白菜
・緑茶
・菊花
・きゅうり
💊 よく用いる漢方
・辛夷清肺湯
・荊芥連翹湯
・黄連解毒湯
② 水分停滞型(痰湿タイプ)
特徴
・透明~白い鼻水
・鼻づまり
・頭が重い
・体がむくみやすい
・胃腸が弱い
東洋医学的な考え方
体内に余分な水分がたまると
鼻の通りが悪くなり、鼻水が増えやすくなる と考えます。
甘い物や冷たい飲み物で悪化しやすいタイプです。
🌿 養生
・冷たい飲み物を控える
・甘い物を減らす
・軽い運動をする
・体を温める
🍽 食養生
・はとむぎ
・小豆
・大根
・とうもろこし
💊 よく用いる漢方
・小青竜湯
・苓甘姜味辛夏仁湯
・五苓散
③ 胃腸虚弱型(脾虚タイプ)
特徴
・風邪をひくと副鼻腔炎が悪化
・鼻水が長引く
・疲れやすい
・食欲が弱い
東洋医学的な考え方
東洋医学では
胃腸(脾)の働きが弱いと痰や湿がたまりやすくなる
と考えます。
その結果、副鼻腔炎が慢性化しやすくなります。
🌿 養生
・胃腸を冷やさない
・よく噛んで食べる
・食事時間を規則的にする
🍽 食養生
・山芋
・かぼちゃ
・米
・鶏肉
・なつめ
💊 よく用いる漢方
・六君子湯
・補中益気湯
・参苓白朮散
④ 血流低下型(瘀血タイプ)
特徴
・慢性的な鼻づまり
・頭痛
・肩こり
・顔の重さ
東洋医学的な考え方
血流が悪くなると
副鼻腔の炎症が慢性化しやすい と考えます。
長時間のデスクワークや運動不足で悪化することもあります。
🌿 養生
・軽い有酸素運動
・入浴で体を温める
・長時間同じ姿勢を避ける
🍽 食養生
・玉ねぎ
・青魚
・生姜
・黒きくらげ
💊 よく用いる漢方
・桂枝茯苓丸
・当帰芍薬散
・通導散(体力がある場合)
🌿 漢方的な大切な考え方
慢性副鼻腔炎は
・炎症
・水分代謝
・胃腸の働き
・血流
など、さまざまな体の状態が関係しています。
また
「また鼻が詰まるのでは…」
というストレスが続くと
症状が気になりやすくなることもあります。
慢性副鼻腔炎は
体からの
“体の巡りを整えてください”というサイン
かもしれません。
体質に合わせて整えることで、症状が落ち着く方も多くおられます。
気になる方は一人で抱え込まずご相談ください。
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夜久漢方薬局・夜久鍼灸院 院長 夜久公也
