漢方では神経痛など、からだの痛みを総称して「痺証(ひしょう)」と呼んでいます。痺には、「つまって通じない」という意味があります。つまって通じなくなるのは、「気(き)」や「血(けつ)」。これらを漢方では、生命活動を支えるエネルギーや、栄養物質であると考えています。何らかの原因で気・血の流れがつまって通じなくなり、それが「痛み」となって現れるのです。
神経痛・関節痛の原因
神経痛の原因は多く分けて3つあります。
①湿邪
②寒邪
③瘀血
④熱邪
①湿邪について
湿邪とは「湿気」に当たります。なので、一番の特徴は「雨の日に痛みが増す」という特徴があります。なので、湿を除く薏苡仁などが入った漢方薬がよいです。
②寒邪について
名前の通り寒い風に当たったあとや気温の低い日に痛みが増すという特徴があります。12月に入りかなり冷え込む日が出てきているため、寒邪による痛みが多くご相談いただきます。桂枝、麻黄、附子などが入る漢方薬が当てはまります。
③瘀血について
瘀血性の痛みは慢性痛に多く夜間に痛みが出やすいことが特徴です。瘀血とは現代医学では表現がむずかしいですが血の流れが悪い状態です。夜間は動かないので血の流れは悪くなりやすいため痛みがでやすいと考えられます。桃仁、牡丹皮、紅花などが入る漢方薬が当てはまります。
④熱邪について
急性の痛みや関節の腫れなどが当てはまり、患部が熱をもち腫れています。麻黄、石膏が入る漢方薬が当てはまります。
まとめ
痛みの原因は多くあります。炎症があるのに温める漢方薬を服用すれば悪化します。専門家に相談し漢方薬は服用してください。 神経痛・関節痛は症状が出てから長ければ長いほど治りにくくなります。症状が出てから早くご相談いただければ早く治りやすくなるため早めのご相談お願い致します。
夜久漢方薬局・夜久鍼灸院では東洋医学の視点からあなたに合った漢方薬、鍼灸治療を提案し身体の状態を調えお悩みの不調を改善へ導きます。自律神経失調症、婦人病、慢性疼痛、痺れなどでお困りの方は、漢方専門の夜久漢方薬局へご相談ください。
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夜久漢方薬局・夜久鍼灸院 院長 夜久公也